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6度目の正直で藤井七段に勝利 都成竜馬五段は遅咲の花

将棋バー「ウォーズ」で席主の相沢翔さんと話す都成竜馬五段(右)。ここで将棋を指すのも楽しいという=大阪市北区
将棋バー「ウォーズ」で席主の相沢翔さんと話す都成竜馬五段(右)。ここで将棋を指すのも楽しいという=大阪市北区

 5月28日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた棋王戦予選決勝の相手は、最年少プロ、藤井聡太七段(16)。この日で対戦するのは6回目で、最も多く戦ってきた相手だ。

 プロ4年目。棋士になるための最後の関門「奨励会」の三段リーグは17期かかり、26歳の年齢制限ぎりぎりでプロになれた。一方、プロ3年目の藤井七段はわずか1期で抜け、史上最多の29連勝を達成した。

 藤井七段とは過去5回対戦し5敗。しかしこの日は「うまく指せている」と感じていた。対局開始から約9時間後。藤井七段はコップの水を飲んだ後、頭を下げた。初勝利の瞬間だった。

 「勝てば本戦に出る大きな一局。普段以上に勝ちたい気持ちが強かった」

 師匠の谷川浩司九段(57)は終局後、「今日の将棋は落ち着いて指せていました」とまな弟子の健闘をねぎらうメールを送ってくれた。

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 角が敵陣に入って成れば「竜馬」となる。棋士らしい名前は、将棋教室を開くほどの将棋好きだった父が名付けた。アマ初段の父の影響で4歳くらいで将棋を覚えた。

 父に九州各地で行われる大会に車で連れて行ってもらううち、腕を上げた。小学5年生で小学生将棋名人戦で決勝に進出、熱戦の末、優勝した。相手は後に王座のタイトルを獲得した中村太地七段(31)だった。

 プロへの気持ちは小学校に入ったころから強かった。プロ養成機関、奨励会に入るには、棋士に師匠になってもらう必要がある。そんなとき、大阪で行われた将棋の大会で、棋士たちの立ち話を耳にした。「谷川先生が近く弟子をとるらしい」。谷川九段は、将棋ファンだけでなく、プロにとっても憧れであり、特別な存在。ためらうことなく、手紙で弟子入りを申し込んだ。「世の中のことを余り知らなかったことがよかったかもしれません」と振り返る。

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