PR

ライフ ライフ

低出生体重児、アプリで診療経過を記録 成長の推移をグラフに

新生児集中治療室でのケアを見守る豊島勝昭医師(左)=横浜市の神奈川県立こども医療センター
新生児集中治療室でのケアを見守る豊島勝昭医師(左)=横浜市の神奈川県立こども医療センター

 低出生体重児の診療経過を記録するアプリが開発され、全国に先駆けて神奈川県立こども医療センター(横浜市)で実証運用が始まった。スマートフォンで利用できる。低出生体重児は合併症や障害のリスクを抱える中、保護者にはその状況を周囲にうまく伝え切れないという特有の悩みがあり、関係者は「医療や福祉の各施設で、アプリを有効活用すれば的確に相談できるだろう」と期待している。(大家俊夫)

退院後の問題…

 アプリは「早産・低出生体重児における電子育児応援ナビゲーションプロジェクト」としてこの春から運用がスタート。同センター新生児科部長の豊島(とよしま)勝昭医師によると、了承を得た10人の保護者らが使用を始めたという。

 近年は1500グラム未満で生まれても、新生児集中治療室(NICU)で手厚くケアされ、無事退院できるケースが多くなってきている。ただ、問題は退院後にやってくる。豊島医師は「保護者らはわが子の命をNICUで救ってもらったことに感謝してくれる。しかし、合併症や発達障害が出ることがあり、通常の子育てでは対応が難しくなり、公的な支援が必要になってくる」と話す。

 これまでは出産後から一元的にデータを記録する媒体がなく、医療機関や行政の各窓口で、事情をうまく伝えられない保護者もいた。このため、支援が得られないと、疎外感に陥ることがあったという。

 アプリは子供の状況をしっかり把握するため、出産時の身長・体重から成長の推移をグラフとして記録。「発達の記録」では、(1)元気に泣く(2)体を肘で支えられる(3)声を出して笑う(4)両手遊び-という動きができた年月日を記入し、合併症などがあった場合、その病名や医療的ケアの詳細を書き入れる。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ