PR

ライフ ライフ

タイでは葬儀のあと“合コン”も 新刊で壇蜜さんがトークショー

「死とエロスの旅」(集英社)を刊行した壇蜜さん
「死とエロスの旅」(集英社)を刊行した壇蜜さん

 タレントの壇蜜さん(38)が『死とエロスの旅』(集英社)を刊行した。宗教的背景の異なる3地域をめぐって、当地で暮らす人の生きることと、死への考えを取材。壇蜜さんの死生観はどう変遷したのか。 (文化部 伊藤洋一)

 5年越し

 本書は、2014年にネパールのカトマンズを訪れたのをはじめ、メキシコのマヤ・アステカ、昨秋のタイ・バンコクなどを旅し、NHKBSプレミアムで今年1月まで3回放映された「死とエロスの旅」を書籍化したものだ。

 6日に東京・池袋の書店で開催された出版記念握手会で購入した人に対応した壇蜜さんは、取材にも応じた。5年前に旅に出た際には、本にしようとはまったく考えていなかったという。その後、「取材を基に、紀行文ぽいものを出すのはどうか」と編集者から持ちかけられた。

 「旅する、本にする、旅する、本にする-というのが行ったり来たりで、時間がかかってしまった。5年越しです」と振り返る。その上で壇蜜さんは「グルメが出てくるわけでも、絶景が出てくるわけでもない、三十路(みそじ)がフラフラしている内容の本。ただ、フラフラしないとできなかったし、聞いてまわらないとできなかった」と手応えを口にした。

 最も印象に残った国はどこか-との質問に、「性的な寛容さが大きいのはタイ。ニューハーフとか第三の性とか、レディーボーイという呼び名があり、とても寛容。差別を受けないように、教育する機関(大学)もあった」と“微笑みの国”と称されるタイの実情を語った。性的マイノリティーに配慮したその大学では、トイレの入り口に男子用と女子用のイラストを組み合わせたプレートが掲げてあり、中では男性に生まれながら女性になりたい“レディーボーイ”が、楽しげに化粧をしていたという。 

日常の中の「死」

 芸能活動をする前は、エンバーマー(遺体衛生保全士)として働いていた壇蜜さん。約7年前の顔写真が張られた資格証明書も、本書で公開されている。多くの遺体と向き合ってきた壇蜜さんでさえ、タイでは死が日常にあると感じた。日本とは異なりテレビ画面にも死体が映り、死体ばかり掲載した雑誌があるとも聞いたという。

 生と死が近いお国柄だからか、葬儀の場が男女が出合う“合コン”会場にもなっていたことに驚く。タイ第2の都市チェンマイからさらに車で3時間走った山岳で暮らす部族では、葬儀のあと、未婚男女だけが参加できる「2次会」があり、男性が女性に声をかけるというのだ。

 独身の壇蜜さんは「部族の方から『なぜ独身なんだ、もっと男性に出合わないと』といわれた」と苦笑い。現地では未婚の目印である白い装束を着させてもらい、男性に口説かれるコスプレ劇も体験してきた。

 一方、最初に訪れたネパールでは、ネパール人の男性ガイドに好意を寄せられ、「国際結婚ってこういう気持ちになるんだと、分からないでもなかったです」と自身の結婚観にも言及した。

 旅の途上でつづった直筆の文章やイラストで構成した「壇蜜絵日記」で、その土地の風土も紹介しており、ひと味違ったガイド本にもなっている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ