PR

ライフ ライフ

【ビブリオエッセー】つまらないをおもしろく 「そして生活はつづく」星野源(文春文庫)

 この本との出合いは去年の秋。本が好きな母が「この本おもしろいよ」と勧めてきた。内容はエッセー。自分は本を読まないタイプの人間なので、期待は全くしていなかった。さらにエッセーなんて読んだこともなかったので、絶対つまらないだろうなあと思いつつ、読んでみることにした。

 作者はあの星野源さん。俳優でもミュージシャンでもある彼の変わった日常と独特な物事の見方が妙におもしろかった。今でこそ全くちがう2つの仕事を両立させている彼だが、昔はそうではなかったらしい。会社の上の人から「二足のわらじをはくようなやり方じゃ成功しない」といわれ、多くの人はどちらかをあきらめると思うが、彼はちがった。「二足のわらじをはいている人間の方がおもしろいんじゃないか」という変わった考え方で仕事を続け、両方成功させた。

 このように独自の考え方でなにげない日常をおもしろおかしく変えていくこの本は、今後の進路に対する不安を全て希望に変えてくれた。あとから本の裏を見てみると、この本のコンセプトは「誰にでも平等にやってくる日常の、つまらない生活をおもしろく」というものだった。

 自分はこの本に救われた、とまではいかないが、この本のおかげでこれからの生活に期待が持てた。どちらかといえばネガティブな考え方だった自分が、これを読み終えてポジティブな考え方に変わり、笑顔が増えた。「生活がつまらない」と思っていない人にもオススメできる一冊だ。

 藤井寺市立三中3年 太田恵琉(めぐる)14

 本日は藤井寺市立第三中学特集の2回目。同中学は今年の長かったゴールデンウイークの課題として、産経新聞夕刊掲載のビブリオエッセーに挑戦しました。今回はそこから厳選3作品を夕刊に掲載しています。特集はあすまで。

 【ビブリオ・エッセー募集要項】本に関するエッセーを募集しています。応募作品のなかから、産経新聞スタッフが選定し、月~土曜日の夕刊1面に掲載しています。どうか「あなたの一冊」を教えてください。

 投稿はペンネーム可。600字程度で住所、氏名、年齢と電話番号を明記し、〒556-8661産経新聞「ビブリオエッセー」事務局まで。メールはbiblio@sankei.co.jp。題材となる本は流通している書籍に限り、絵本、漫画も含みます。採用の方のみ連絡、原稿は返却しません。二重投稿はお断りします。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ