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「図書館のない市」全国9市 大阪・守口市、脱却図る

 財政的な理由で図書館の設置が困難になった自治体もある。北海道夕張市は19年に財政再建団体となり、もともとあった市立図書館を廃止せざるを得なくなった。その後は保健福祉センターに規模を縮小した「図書コーナー」を設け、市民向けの読書サービスを再開させた。

 鹿児島県奄美市は、市内にある県立奄美図書館とのすみ分けが進んでいる。県立奄美図書館は、奄美大島にある同市と周辺町村をカバーする役割を果たしており、市の担当者は「市立図書館を独自に整備する必要性がなかった」。代わりに6カ所の公民館に図書室を設け、遠隔地には移動図書車の巡回も行っている。

図書館にするメリットは?

 図書館法に基づく公立図書館になると、どのようなメリットがあるのか。文部科学省によると、図書館設置への補助金は平成9年度に廃止されており、それ以降は財政的な優遇はない。

 その一方で、利用者にとっての利点はいくつかある。日本図書館協会によると、持ち出し禁止の図書資料の複写は、公立図書館だと著作権法の制限内で施設で行うことができる。また、閲覧したい図書資料がなくても図書館同士の連携で他の自治体から提供を受けやすくなり、利便性は高まる。

 さらに、公立図書館であることを名乗ることによって、文化活動の中心を担う施設であることが明確になる。同協会の担当者は「さまざまな情報が図書館に集約されるメリットは大きい」と指摘。官民を問わず組織や団体同士をつなげたり、地域で古くから伝わる伝承の保存や活用を担ったりと、拠点としての役割を果たせるとしている。

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