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【お城探偵】千田嘉博 譲位の舞台・江戸城 国民思い寄り添う「宮城」

 そして、皇居正門を突破しても奥には門があり、その門を越えて、現在は正門鉄橋がある位置に架かっていた橋でもう一度、堀を渡り、その先の門を通ってようやく西の丸にたどり着けた。皇居を出発された天皇陛下の車列の映像から、西の丸の守りの鉄壁さに改めて感嘆した。江戸城の守りの工夫は、そもそも軍事が裏打ちした権威の象徴で、終戦までそれは続いた。

 しかし今、西の丸の堀や橋の組み合わせを敬愛の念をもって私たちは見つめている。それは上皇さま、上皇后さまから天皇、皇后両陛下が受け継がれた「国民を思い、国民に寄り添う」お気持ちが、私たちに確かに届いているからである。江戸城の堀や石垣、防御の土手が輝いて美しく見える理由を令和のはじまりに見つけた。(城郭考古学者)

【用語解説】江戸城

 徳川幕府の本城で、国の特別史跡。ルーツは室町期に太田道灌が築いた城で、北条氏の支配を経て、天正18(1590)年に徳川家康が入り、改修に着手。3代将軍・家光の時代まで半世紀をかけて、前例のない巨大城郭に変貌を遂げた。家光時代の天守は日本の城郭史上、最も高い建築物だったが、明暦の大火(1657年)で焼失。それ以降、天守は建てられていない。明治新政府軍に明け渡された後、天皇の住まいとなった。

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