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全国の路線バス、10年で1・3万キロ減 都心部も

都営バス=6日、東京駅前(大山文兄撮影)
都営バス=6日、東京駅前(大山文兄撮影)

 平成29年度までの10年間に全国で廃止された路線バスの距離の合計が、全路線の約2%にあたる1万3249キロに上ったことが10日、各運輸局などへの取材で分かった。過疎化が進行して利用者が減少している地方都市のみならず、東京でも同年度までの3年間で316系統(2230キロ)が消滅。背景には、黒字路線であっても廃止せざるを得ない深刻な「運転手不足」があるという。国土交通省は実態把握や運転手の待遇改善など、対応策の検討を始めた。

 国交省によると、全国のバス路線の合計は53万7604キロ(平成27年)。毎年千キロ余りのペースでバス路線は消えている。過去10年間の合計では、日本-パナマ間にも匹敵する距離にもなるという。

 近年の乗り合いバスの輸送人員は、首都圏や関西などの三大都市圏以外では約26%減っている。このため、国交省は「地方の路線廃止は、少子高齢化による利用減が主要因だ」とみている。

 ただ、人口が膨らむ都市圏でも廃止は相次いでいる。関東運輸局によると、東京都内の乗り合いバスは、27年度は3450系統だったが、28年度は3058系統まで減少。名古屋市でも、今年4月の各社のダイヤ改正で21路線が減った。福岡市では西日本鉄道が昨年2月、都市部の博多と天神を循環する黒字路線などを縮小すると発表し、業界内に衝撃が走った。

 背景には、慢性的な運転手不足がある。日本バス協会が29年に実施した調査では、30両以上を保有するバス会社のうち85・5%が「運転手が不足している」と回答している。

 都内のバス会社の担当者は「運転士は集まりにくく、本数を減らすなどの対応を取らざるを得なくなっている」と漏らす。協会の担当者も「10年以上前から運転手が不足し始めたが、深刻度が増している。都市部では需要があっても減便せざるを得ない状況がある」と説明している。

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