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「歴史象徴する作品に」神武天皇像を制作、サブロウコスギ氏

神武天皇像を製作する色彩乾漆彫刻家のサブロウコスギ(小杉三朗)氏=5月7日午後3時35分、兵庫県川西市鼓が滝(薩摩嘉克撮影)
神武天皇像を製作する色彩乾漆彫刻家のサブロウコスギ(小杉三朗)氏=5月7日午後3時35分、兵庫県川西市鼓が滝(薩摩嘉克撮影)

 御代替わりの年にこそ初代天皇の功績に注目しようと、世界でただ一人の色彩乾漆(かんしつ)彫刻家のサブロウコスギ氏(80)が、神武天皇像を制作している。天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われる今秋、神武天皇を祭る橿原神宮(奈良県橿原市)に奉納する。(安本寿久)

 乾漆彫刻とは、漆(うるし)を使い、粘土の原型の上に布を張り固め、土を抜いて張り子にする「脱活(だっかつ)乾漆」の技法で制作する彫刻。中国の技法の脱活乾漆は遣唐使が日本に伝え、天平彫刻に使われたが、その後、両国でともに消えた幻の技法。コスギ氏は25歳で乾漆を使った抽象彫刻で日展に初入賞し、脱活乾漆の技法を復活させた。

 「この技術が廃れたのは漆でかぶれるから。僕は父親が塗師(ぬし=漆職人)だったおかげか、かぶれない体質だったので、この仕事ができた」

 コスギ氏が好んで題材に選ぶのは歴史。これまでに源満仲、黒田官兵衛、千姫などを作品にした。中国政府の依頼で2008年北京五輪のシンボル像「炎の女神」を制作したこともある。

 御代替わりの年に選んだ題材は初代神武天皇。新天皇と新元号の時代が始まるにあたり、日本の始まりを大事にしたいと考えたからだ。構想を持ったのは2年前。神武天皇が東征の折に通過した和歌山・熊野を歩くなどして、イメージを固めた。

 「建国の父らしく、温かみのある人というのが固まった人物像です」

 制作中の像は身長170センチ。手に弓を持ち、背には矢を背負い、道案内の鹿を従えている。色付けはまだだが、天皇の装束は白、鹿は金色にしようかと考えている。今年は神武天皇の即位以来2679年。「その歴史を象徴する作品にしたい」と話した。

 

 産経新聞社は11月8日午後6時30分から、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで、交声曲「海道東征」コンサート(大阪フィルハーモニー協会共催、滋慶学園グループほか協賛)を開催する。問い合わせは産経新聞社事業本部(06・6633・9254)。

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