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本物そっくり「人工肉」に注目 味や抵抗感払拭に課題も

 国内でも、大塚食品が昨年11月から大豆をベースとしたハンバーグ状食品「ゼロミート」を、コンビニなどで発売している。同社の開発担当者は「口コミなどで販売数が大きく伸びている。(植物由来の人工肉は)欧米では巨大市場。日本でも非常に大きな成長が見込まれる」と話す。

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 ただ、こうした植物由来食品とは異なり、培養肉は、畜産に頼らずに食肉をつくり出す「夢の食品」といえる。海外でも研究は盛んだが、竹内教授は「日本の強みが発揮できる分野」と指摘する。再生医療の分野で行われている、細胞を増やして組織をつくる手法が転用可能だからだ。

 ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏に代表されるように、日本はこの分野で世界トップレベル。竹内教授は、「日本の食文化やモノづくりのノウハウが合わさり、培養肉は大きなムーブメントになる」と期待する。

 一方、懸念材料となりそうなのが、「肉を培養する」ということに対する、消費者の心理的抵抗感だ。インターネット上では実際、「食べるのに抵抗がある」といった意見も出ている。

 竹内教授らと共同研究に取り組む日清食品ホールディングスの担当者は、「世界の人口が増加していけば、現在のやり方で食肉生産を補うのは難しい。消費者の反応に耳を傾けながら開発を行っていく」と話した。

【用語解説】人工肉

 大豆などの植物由来のものと、動物から抽出した細胞を培養するものの2つがある。世界の人口増に伴う新興国の経済成長で食肉の需要急増が予想されていることや、家畜肉の生産過程で大量の水や土地が必要になり二酸化炭素の排出が多くなるという環境上の理由が、開発の背景にあるとされる。

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