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プラごみ世界の7割輸入 中国停止で混乱

 【北京=西見由章】中国政府は大気・土壌汚染への批判の高まりを受けて、2018年1月、プラスチックごみ輸入の原則禁止に踏み切った。それまで中国が輸入を進めてきたのは、高度経済成長で製造業が急速に発展する中、日用品や工業製品に使う安価な再生素材への需要が拡大し続けたためだが、ごみ輸入は環境に大きな負荷をかけた。

 国連の統計によると、1988~2016年に中国(香港も含む)が輸入したプラスチックごみは計2・2億トンで世界全体の約7割を占め、総額809億ドル(約8兆7千億円)分に達していた。ところが「外国ごみ輸入禁止令」(中国メディア)で輸入量が激減。環境団体の調査によると、16年に月60万トンのペースだった中国本土の輸入量は18年に月3万トンまで減少した。資源ごみ輸入の圧倒的なシェアを占めた中国が緩和措置なく“撤退”を決めたことは、世界的な混乱にもつながった。

 当局は19年末までにすべての固体廃棄物の輸入を原則廃止する方針だ。国内ではリサイクル工場が相次いで廃業する一方、食事の宅配サービスの普及などによりごみ排出量は急増しており、今後は国内のごみ処理が社会問題化する恐れがある。

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