PR

ライフ ライフ

神戸ビーフ、革製品でもブランド化へ 海外で勝負

 大垣さんは試作品では通常のなめしを行ったが、本格的な商品化に向け、日本の伝統で姫路に伝わる「白なめし」を踏まえた技法を使って革の強度を高めることにした。脂肪分をあえて残して仕上げることで色合いに深みが生まれ、使い込めばダメージも“味”になっていくといい、「日本のなめしの知恵もアピールできる」と強調する。

 ●松阪や飛騨も

 神戸ビーフ以外の銘柄牛でも、革製品を作る試みは行われている。「肉の芸術品」といわれる三重県の松阪牛は、三重県松阪食肉公社の提供を受けた東京の時計ベルト大手「バンビ」が10年以上前から腕時計バンドや財布として商品化。使ううちにエナメルのような光沢が生まれると評判だ。

 岐阜県の飛騨牛も、皮の卸売りを一手に引き受けていた「高山化成」(同県高山市)がブランド化の取り組みを開始。丈夫さとしなやかさを備えたランドセルが目玉で、23年には飛騨牛革製品の専門店「ヒダ・カーフ」を開いた。

 ただ、いずれも販売は国内や地元が中心。海外で評価を受けて価値を高め、国内への「逆輸入」にもつなげようと官民一体で取り組む神戸の本気度は際立っている。今後は、神戸ビーフの革を活用していくため、メーカーやデザイナー、タンナーなどで構成する団体を設立する予定だ。

 神戸市の担当者は「神戸ビーフの革も地域ブランドにできるよう、全力で後押ししていきたい」と話している。

 ■神戸ビーフ

 兵庫県内で育てられた但馬牛が食肉センターで枝肉へと解体された後、メス牛かオスの去勢牛で、肉質などの特別な基準を満たした肉だけが認定される。一般には「神戸牛」とも呼ばれるが、生きている「神戸牛」はいない。明治以降、神戸港にやってきた外国人らに評価され、世界に知られるようになった。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ