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【がん電話相談から】陽子線照射後のホルモン治療は必要?

 Q 67歳の男性です。昨年の5月に人間ドックを受診しました。前立腺がんの可能性を調べる「PSA検査」の値が30と高く、その後、前立腺がんと診断されました。がんの悪性度を示すグリーソンスコアは8でした。ホルモン治療後に陽子線照射を行い、PSA値は0・01以下となりました。主治医からは2年間のホルモン治療を提案され、継続中です。PSA値が0・01以下となっているのにホルモン治療は必要なのでしょうか。

 A ホルモン治療中のPSAの値は、高ければ問題ですが、低くても今後ホルモン治療が不要であるということにはなりません。転移のない前立腺がんは、根治治療後の再発リスクにより、低、中、高の3群に分類されます。PSA値20以上、グリーソンスコア8以上、前立腺被膜を超えて周辺組織に浸潤している、のいずれかに当てはまれば高リスクに分類されます。

 相談者の場合は、高リスクに分類され、高リスク前立腺がんに放射線治療を行う場合には2~3年間のホルモン治療を併用した方が成績が良いことが証明されているので、2年間のホルモン治療の継続が推奨されています。ホルモン治療終了後は男性ホルモンの回復とともに徐々にPSA値が上昇しますが、2以下にとどまっていれば再発なしと判断します。

 Q ホルモン治療のため、注射剤を使用していますが、あごが痛くなりました。副作用が心配です。

 A ホルモン治療の副作用として、関節のこわばりなども起きますので、あごの痛みも関連があるかもしれません。副作用は男性ホルモンの低下に伴うもので、のぼせや筋力低下、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、肥満なども起こります。のぼせやこわばりには、漢方薬や性ホルモン作用のある抗男性ホルモン剤が効く場合もあります。筋力低下や肥満などは適度な運動や食事制限などで対処してください。

                   ◇

 回答には、がん研有明病院の米瀬淳二泌尿器科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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