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クジラの町、期待と不安…商業捕鯨再開前に

くじらの町として知られる太地漁港=和歌山県太地町
くじらの町として知られる太地漁港=和歌山県太地町
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 7月1日から31年ぶりに商業捕鯨が再開される。クジラの町として知られる和歌山県太地町(たいじちょう)からは捕鯨船がすでに出港しており、三陸沖北部や北海道東部での操業が予定されている。再開を目前にした町民たちは、どんな思いでいるのか。町を訪ねた。(小泉一敏)

 紀伊半島の南東に位置する太地町は、大阪から特急くろしおで約4時間。ザトウクジラの親子のモニュメントが出迎えてくれる。

 名所の一つが、南東の端にある燈明崎(とうみょうざき)。半島が海に突き出した形をしていて、太平洋を一望できる。約400年前に考案されたという古式捕鯨で、クジラを見張る場所でもあった。見張り役は「山見」と呼ばれ、クジラの存在を港や舟に伝える司令塔として、重要な役割を果たしたという。

 くじら浜公園には、捕鯨船「第一京丸」(全長69・15メートル、総重量1150トン)が置かれている。かつては南氷洋などで操業していた船。船体には調査捕鯨を行うことを示す「RESEARCH」の文字がある。

 ■水族館も心待ちに

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 商業捕鯨の再開に対し、関係者は期待を寄せていた。太地町漁協の貝良文(よしふみ)参事は「非常に喜ばしい。商業捕鯨を通じてよりおいしい鯨肉を提供していく」と意気込む。

 調査捕鯨の鯨肉は“副産物”。検査が終わるまで、保存処理ができなかった。商業捕鯨では制約がなくなる分、味は良くなる。

 太地町漁協に所属する捕鯨船も当面、北海道や東北の漁港を中心に水揚げする。それでも貝参事は「太地の市場にも仕入れて広く流通させ、みなさんに食べていただきたい」と話す。

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