PR

ライフ ライフ

【甲信越ある記】心頭滅却すれば…本当に言った? 山梨・甲州の恵林寺(えりんじ)

「滅却心頭火自涼」と掲げられた恵林寺の三門。奥は本堂=山梨県甲州市塩山小屋敷(渡辺浩撮影)
「滅却心頭火自涼」と掲げられた恵林寺の三門。奥は本堂=山梨県甲州市塩山小屋敷(渡辺浩撮影)

 「恵林寺(えりんじ)はこっちでいいですか?」。地元の人に道を尋ねたら、「すぐそこです。一番下の門に駐車場があるけど、本堂の脇に車を止められるので、そこまで上がったほうが歩かなくていいですよ…」。

 前にも観光地で似たような経験をした。親切心はありがたいけど、全部見に来たのです。一番下の総門(通称・黒門)をくぐって参道を150メートルほど進むと、朱塗りの四脚門(通称・赤門)。さらに行くと三門と呼ばれる2階建ての門がある。

 「滅却心頭火自涼」(心頭滅却すれば火もおのずから涼し)と掲げてある。ここは武田信玄の菩提(ぼだい)寺。武田家滅亡後の天正10(1582)年、織田信長の軍勢が寺を焼き打ちしたとき、快川(かいせん)という高僧がこの言葉を唱え、100人以上の僧とともに泰然と炎に包まれた-と伝わっているのは有名だ。

 本堂には信玄をモデルにした不動明王像の武田不動尊が安置されている。事務長の関根弘嗣さん(57)は「仏師が対面で模刻したので、信玄公に最も似ている像と言われています」と説明する。

 境内にある信玄公宝物館には武田家に関する貴重な史料が所蔵されている。最近注目されたのが、滅びた武田の家臣たちが徳川家康に忠誠を誓った天正壬午起請文(てんしょうじんごきしょうもん)だ。昨年放送されたNHKの番組「ファミリーヒストリー」で、起請文に名前のある志村又左衛門がタレントの志村けんさんの祖先の可能性があると紹介されたからだ。

続きを読む

「産経 日本を楽しむプロジェクト」SNSアカウント

公式SNSアカウント

Facebook Twitter

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ