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消防飛行艇、常時運用には最低2機 消防庁試算、初期費用380億円

 ただ、US2は海上自衛隊が導入しているが、車検に相当する国土交通省の耐空証明を受けておらず、消防隊員や民間パイロットが操縦することはできない。このため、自衛隊側に運航を委託するには、新たな制度的な措置が必要という。

 同庁は「飛行艇に一定の消火能力があることは認められた。調査は今後も続ける」としている。

 US2を開発した新明和工業では、平成7年の阪神大震災で製造拠点だった甲南工場(神戸市東灘区)が被災。こうした経験を踏まえ20年以降、大規模火災に対応できる消防飛行艇の開発に着手し、消防用水を格納したタンクの放水実験などを独自に進めている。

■US2 陸上だけでなく海面でも離着水できる救難飛行艇で、輸送用機器メーカーの新明和工業(兵庫県宝塚市)が製造。海上自衛隊が5機保有し、岩国航空基地(山口県岩国市)で集中運用している。世界で唯一、波高3メートルの荒波でも離着水できる上、最高速度は時速約580キロ、航続距離は約4700キロと世界最高水準の性能を有する。全長33・3メートル、幅33・2メートルで乗員11人。

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