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品種を死守せよ!シャインマスカットの対中闘争

海外流出した国産農産物の例
海外流出した国産農産物の例
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 日本生まれの農産物なのに商標権侵害で中国に訴えられる-。冗談のような話だが、今そこにある危機なのだ。岡山では近年、モモやブドウの県産ブランドについて、中国や香港、台湾での商標出願を加速させている。背景には、日本生まれの農産物が海外で無断で商標出願されたり、品種が海外に流出、栽培されて流通したりする被害が相次いでいることがある。「権利は取られる前に、先に取りに行くことが大切」。国内の農業関係者は真剣に危惧している。

■逆に訴えられる?

 1房(700グラム)で5千円以上の高値をつける岡山名産の高級ブドウ「晴王(はれおう)」。品種は「シャインマスカット」で、マスカットのようなひすい色の粒と芳醇(ほうじゅん)な味わいが特徴で、種なしで皮ごと食べられる。

 この晴王について、国内商標を持つJA全農おかやま(岡山県)は平成29年~30年にかけ、中国、香港、台湾の3カ所で「晴王」の商標出願を行った。29年4月、中国で、JAと無関係の第三者が「晴王」を商標出願したためだ。

 JAの担当者は「商標を持っておかないと、今後は逆にJAが訴えられる恐れがある。また、違うブドウが『晴王』の名で海外で流通すればブランドを損なう」と対抗措置について説明する。

 JAが出願した商標は香港で昨年12月に、台湾で今年5月に認められた。中国の結果はこれから。このほか中国についてJAは、第三者の申請の異議申し立ても中国商標局に行っており、今夏にも審査結果が出される。

■国も知的財産保護へ

 高級ブドウ以外にも、海外では国産のイチゴ、サクランボが無断栽培される例が続く。

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