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【がん電話相談から】腹膜播種手術後の人工肛門が不安

 Q 45歳の男性です。平成25年に虫垂がんと診断されました。手術後に抗がん剤治療を受けたのですが、その後2回、腹膜播種(はしゅ)(腹膜に腫瘍が種をまくように散らばった状態)になり、その都度手術を受けました。今年また、以前手術を受けた直腸切除後の腸管吻合部に直径4センチ大の腹膜播種が見つかりました。主治医からは抗がん剤治療で腫瘍が小さくなったら手術をすると説明されました。手術後は人工肛門になるといわれ、不安です。

 A 初発の大腸がんに対する手術では、肛門の括約筋を少しでも残し、肛門温存が可能なこともあります。しかし、相談者の場合には、これまで3回手術を受け、そのうち2回は腹膜播種であることから、すでに直腸の肛門に近い部分までを切除していることが考えられます。

 腹膜播種は再発しやすく、同じ場所にがんができる可能性が高い病態です。手術をする場合にはがんの取り残しがないように、比較的余裕を持って切除しなければなりません。これまでの経過を考えると、手術を行うなら、肛門括約筋まで切除することになり、永久人工肛門は避けられないと考えたほうが良いでしょう。手術後、無理に肛門を残したとしても、排便しづらかったり、漏れやすかったりすることもあります。治療だけでなく再発防止とのバランスを考える必要があります。

 Q 手術前の抗がん剤はどれくらいの期間投与しますか。

 A 大腸がんのなかでも虫垂がんは腹膜播種の形で再発しやすいという特徴があります。今回で3回目の腹膜播種ですが、目に見えないがん細胞が腹膜にあり、時期をずらして出てきているということが考えられます。抗がん剤治療は、ほかに再発の病巣が出てこないか確認する意味もあります。少なくとも2~3カ月は様子を見た上で手術をすることが望ましいでしょう。

 回答には、がん研有明病院の福長洋介消化器センター長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力‥がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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