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【編集者のおすすめ】『父が娘に語る経済の話。』 常識揺さぶるメッセージ

『父が娘に語る経済の話。』
『父が娘に語る経済の話。』

 □『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』

 本書は父親が10代の娘に向け、心をこめて経済について語ったものです。経済をわかりやすく説いた本は多くありますが、本書が珍しいのは、この「父」が、学者や評論家ではなく、ギリシャで財務大臣まで務めた実務家だということです。実際に一国の経済を担ってきた人物だけに、その解説は教科書的なものとは一線を画しています。

 経済というものが、いかに複雑な性質を持った生き物のようなものか、それでいて、一般の人が絶対に他人任せにしてはいけないものかということが、実感をこめて、かつ明晰(めいせき)な論理で語られます。

 その言葉は、まさに「父が娘に語る」ように、正論や建前でなく、真摯(しんし)な本音のメッセージになっています。今、娘(であり読者)は何を知るべきか、どう行動すべきかについて、じっくりと自分の頭で考えさせるように、『ブレードランナー』『マトリックス』などの映像作品から、『ファウスト』『フランケンシュタイン』などの文学作品、さらにはギリシャ神話まで総動員して材料を示してくれるのです。

 経済の誕生から現在に至るまでの本書の壮大な物語を読んでいると、われわれが今、普通に受け入れている「お金とは何か?」「経済とは何か?」という常識も、じつは「当たり前」ではないのかもしれない、と大きく思考を揺さぶられるはずです。

 読み終えて、ふと目をあげると、自分のまわりに広がる世界が、違った光を帯びて新鮮に見えてくるような不思議な魅力を持った一冊です。(ヤニス・バルファキス著、関美和訳/ダイヤモンド社・1500円+税)

 ダイヤモンド社 三浦岳

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