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【暮らし替えの道しるべ】(33)本当に必要?疑ってみよう

 以前、実家を片付けるテレビ番組の収録で、1人暮らしになってしまったお父さまを心配した娘さんからの依頼で、実家にうかがったことがありました。

 お父さまは気持ちの整理ができず、お宅の中は、亡くなった奥さまが残していった荷物でいっぱいでした。最初に手をつけたのは、毎日使うキッチンです。食事を作るだけでなく、お茶を飲むためにお湯を沸かすなど、何度となく立つ場所だからこそ、片づけることで大きなメリットがあります。

 キッチンは、お父さまがシンク前に立ったときに、水道の蛇口を斜めにしないと、洗い物ができないような状態でした。その理由は、シンク横に取り付けられたワイヤのラックでした。プラスチック容器や調理用品などが壁面を覆いつくしていました。体を斜めにしなければ洗い物ができない状況になっていたことが大きな問題でした。

 まずは、ラックにあるものをすべて取り出して、今、使っているものと使っていないものを分けました。すると、生前奥さまが使っていたままで、現在お父さまが使っているものはほとんどありませんでした。

 そこで私は、お父さまと相談してラック自体を外してしまいました。すると、まぶしいくらい真っ白い壁がそこに現れました。結局長い間不自由な思いをしてまで収納していたのは、使わないものだったのです。

 多くの場合、暮らしの中で、いつもそこにあるものをあまり意識しないで当たり前に受け入れています。だからこそ、今一度「これは、本当に必要か?」と疑う所から始めてみてはいかがでしょうか。(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)

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