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文芸評論家の加藤典洋氏が死去 「敗戦後論」で論争

インタビューに答える加藤典洋さん=2014年8月、東京都新宿区の新潮社
インタビューに答える加藤典洋さん=2014年8月、東京都新宿区の新潮社

 日本の戦後のあり方を問い直す評論「敗戦後論」などで知られる文芸評論家で早稲田大名誉教授の加藤典洋(かとう・のりひろ)さんが16日、肺炎のため死去した。71歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻、厚子(あつこ)さん。昨年秋に体調を崩し、入院中だった。

 山形県出身。東大仏文科卒業後、国立国会図書館勤務を経て、明治学院大教授、早稲田大教授を歴任。昭和60年に戦後日米関係の深層を論じた評論集「アメリカの影」で文芸評論家として本格デビューし、文学や思想、歴史認識などの分野で当時流行していたポストモダン思想とは一線を画した評論活動を展開。「群像」平成7年1月号に発表した「敗戦後論」は、先の大戦を侵略戦争と位置づけた上で、アジア諸国の犠牲者に謝罪するためにまず自国の戦死者を弔うべきだと説き、左派から激しい批判を浴びるなど大論争を巻き起こした。

 主な著作に「言語表現法講義」(新潮学芸賞受賞)、桑原武夫学芸賞を受けた「テクストから遠く離れて」「小説の未来」など。

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