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【近ごろ都に流行るもの】「ハートニットプロジェクト」(上)東北の被災者がプロに、毛糸が繋いだ女性たちの復興

「発展的解散式」で、プロとしての決意を新たにした岩手県山田町のアミマーさん=盛岡市(重松明子撮影)
「発展的解散式」で、プロとしての決意を新たにした岩手県山田町のアミマーさん=盛岡市(重松明子撮影)
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 平成最大の災害、東日本大震災から8年あまり。令和を迎えるなか、一つの「復興」が実現した。津波で大切なものや人を失った女性たちが編んだニット小物を、ボランティアが販売し全額を還元する「ハートニットプロジェクト」(本部・盛岡市)。一流アパレルから契約を受注するまでに腕を上げた女性らは、プロの職人としてそれぞれ自立。プロジェクトは「発展的解散式」を迎えた。避難所に「心の癒やしに」と届けられた毛糸玉が紡いだ“再生の軌跡”を、上・下回に分けてリポートする。(重松明子)

 「あの時、おなかにいた女の子はこの春、小学校に上がりました」

 今月10日、盛岡市のわんこそば店「東家」で開かれたプロジェクトの解散式。震災翌年の平成24年に東京サンケイビルで初めて開かれた展示会でニットを販売していた福地ひとみさん(34)が、第2子の長男を胸に抱いて現れた。運営や販売を支え続けた1人の女性の成長に、活動の道のりが重なる。

 式には「アミマーさん」と呼ばれる毛糸を編む女性のほか、福地さんのようなボランティアら総勢80人が集まった。「こんなにたくさんの方に支えられていたんですね。改めて感謝しかない」。岩手県山田町の吉田冨子さん(73)は、万感の表情を浮かべた。

 吉田さんは、同町の吉田ヤス子さん(73)や佐々木美彌子(73)とともに、アミマーさんとして活動。「みなさんに頼るのは今日まで。明日からは自分たちで力を合わせて自立していかねば」と、決意を新たにした。

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