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上皇さまへ「最上の絵」 日本画家の「朱鷺」掛け軸 松江で公開

上皇さまが皇太子時代、山陰地方をご訪問されたのを機に橋本明治氏が描いた「朱鷺」の掛け軸
上皇さまが皇太子時代、山陰地方をご訪問されたのを機に橋本明治氏が描いた「朱鷺」の掛け軸
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 島根県出身で文化勲章受章者の日本画家、故・橋本明治氏が、上皇さまが皇太子時代、山陰地方を訪問されたのを機に描いた「朱鷺(とき)」の掛け軸が、松江市内の老舗旅館に残されている。長い間非公開とされたが、御代替わりが迫った昨秋、26年ぶりに同旅館で公開されたことを受け、同県立美術館の直良吉洋・主任学芸員(60)が作品と対面。「皇太子ご夫妻をお迎えする絵画として最上のもの。発するオーラがすごい」と専門家も驚く名品だった。

 「朱鷺」の掛け軸は上皇さまが皇太子だった昭和42年10月、山陰御巡啓のため玉造温泉(松江市玉湯町)の老舗旅館「湯之助の宿 長楽園」(長谷川浩司社長)に妃殿下とともに宿泊された際、橋本氏が両殿下のために描いた。ご宿泊の日のみ飾られた後は旅館の保管庫で保存されたまま非公開となり、橋本氏が亡くなった翌年(平成4年)に開催された「橋本明治回顧展」に一度、出展・公開されたが、再び非公開となっていた。今回、平成から令和(れいわ)に元号が変わることなどをきっかけに、回顧展以来の公開となっている。

 橋本氏は、御巡啓が10月だったことから背景画を紅葉にし、番(つがい)の朱鷺を描いたとみられる。掛け軸を納めた箱には、落款(らっかん)とともに自筆で記した「皇太子同妃殿下長楽園御宿泊に当り謹寫(写) 明治」の箱書きがある。蓋裏には長楽園が残した「昭和四拾貳(四十二)年 拾(十)月七日 行啓御宿泊」の記録がある。

 島根県人事課によると、上皇さまは皇太子時代の昭和42年10月5日から5泊6日の日程で山陰地方を御巡啓。長楽園には同7日に1泊された記録があり一致する。

 「朱鷺」の掛け軸は、橋本氏の亡くなった翌年、島根県立博物館(当時)や東京・日本橋三越など全国3会場で開催された「橋本明治回顧展」に所蔵元を明かさずに出展されたが、公開されたのはこの一度だけ。

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