PR

ライフ ライフ

【AYA世代の日々 がんとともに生きる】(4)治療後の人生を考える 

 「治療を終えたら、子供のいる人生を歩みたい」。妊孕性を温存しました。

 28年に治療を終えた後、改めて夫婦で話し合い、「両親から受け継いだように、私も次の世代に命をつなぎたい」と、子供を作ることを決めました。

 卵巣嚢腫(のうしゅ)の手術をしたり、流産してしまったり、と決して順調ではありませんでしたが、昨年10月、女の子を授かりました。

 ◆生きる力と信じ

 ライフイベントと治療が重なり、人生に大きな影響を及ぼしてしまうのは、AYA世代の大きな問題です。がん治療によって不妊になるリスクや妊孕性温存に関する情報は近年広まりつつありますが、まだ十分ではありません。

 告知当時私は広島に住んでいました。同世代の人がどんな治療法を選択し、その後どう生きているか知りたかったけれど、がん治療後に出産された方には出会えませんでした。

 孤独に治療している人は今も多い。私は闘病中、夫の転勤で東京に転居したのを機にピンクリングの活動に参加し、同世代の仲間と出会い、「1人じゃない」と思えました。

 妊娠・出産だけでなく、仕事やお金などAYA世代特有の悩みに対する支援や情報は不十分です。26年からはピンクリングの代表を務めていますが、正確な情報を届け、同世代の体験者が思いを共有する機会の提供に力を入れています。仲間の存在を感じること、そして先にがんになった方のその後の生き方を知ることが、がんとともに生きる力となると信じています。

■不妊のリスクなど「話し合いなし」4割

 がんの治療開始前に、妊孕性温存について医療者と話し合いを持っていない人が4割に上ることが、ピンクリングの調査で明らかになっている。

 調査は平成29年、がん患者の男女493人を対象に実施した。このうち、治療開始前に不妊のリスクや妊孕性温存についての話し合いを医療者と持たなかった人は41.4%に上った。

 情報提供がなかった人に、不妊のリスクについて事前に情報が欲しかったか聞くと、「欲しかった」が55.9%と半数を超えた。

 実際に、生殖補助医療を使って妊孕性温存をした人は、16.8%だった。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ