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転売、参拝せず入手…御朱印集めのマナーは?

「令和」ゆかりの地、坂本八幡宮でも御朱印を求める人が相次いだ=1日、福岡県太宰府市
「令和」ゆかりの地、坂本八幡宮でも御朱印を求める人が相次いだ=1日、福岡県太宰府市

 神社仏閣の参拝記念に授与される「御朱印」。改元前後には、平成最後や令和(れいわ)最初の御朱印をもらおうと全国で参拝者が列をなした。ただ、「神様からの頂き物」であるはずの御朱印を、インターネット上で転売するなど本来の目的から逸脱するケースも多発。参拝者のマナーが問われている。(有年由貴子、山本考志)

 5月1日午前0時、福岡県太宰府市の坂本八幡宮。「令和」の典拠となった万葉集の一節を詠んだとされる大伴(おおともの)旅人(たびと)ゆかりの同神社には、御朱印を求める参拝者がずらりと並んだ。早朝に訪れた埼玉県川口市の公務員、仲田正道さん(33)は「旅行中に令和ゆかりの地と知り、記念に御朱印をもらおうと予定を変更してきました」。

 新元号で注目を集めるなか、神職が常駐していない同神社では氏子会が事前に神職が祈祷(きとう)した御朱印を用意した。1日朝には、他の神社の神職も応援に駆けつけて対応。連休が終わるまで参拝者は途絶えず、氏子会員約50人とその家族も動員したが、疲れからか会員同士で口論が起き、体調を崩す人も出たほどだ。

 氏子会の高瀬昭登副会長(63)は「何とかトラブルなく乗り切れた」と安堵(あんど)の表情。今後は原則月曜と木曜以外の日に御朱印の窓口を開設する。

 大型連休中の参拝者数が、昨年同期間の倍以上の延べ88万2152人だった伊勢神宮(三重県伊勢市)。臨時の授与所を設け、1日は最大16人の神職が対応した。担当者は「御朱印を求める人数を数える暇もなかった」。同日は、東京・明治神宮で最大6時間待ち、大阪・住吉大社では同2時間半待ちだった。

 初穂料が300円程度の御朱印だが、日付が記されるため改元前後に授与されたものが、ネット上で高値で取引されるケースが相次ぐ。伊勢神宮の限定御朱印帳や御朱印などのセットには、一時10万円以上の値が付けられたほか、「10時間並んだ」と説明書きが添えられた明治神宮や、坂本八幡宮の御朱印も多数出品。「神様に恥ずかしくないのか」と批判的なコメントを書き込む人もいた。

 参拝者のマナー違反も目立った。特別御朱印を用意した東京・浅草神社には参拝者が殺到。フェイスブック上で今月10日、対応に当たった巫女(みこ)らに、一部の参拝者から「暴言・恫喝(どうかつ)また暴力に近い行為」があったと明かし、今年の「三社祭」の特別御朱印の授与中止を発表した。

 到津(いとうづ)八幡神社(北九州市小倉北区)では、御朱印を受けた後に「ネットで見たのと違う」と指摘する参拝者もいた。神社本庁の広報担当者は「御朱印は参拝された方と神仏とのご縁の証し。御朱印の扱い方をめぐっては、各寺社の気持ちを大切にしていただきたい」と話している。

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