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【橋本奈実の芸能なで読み】鎌足でも、甲子園でも“全力投球” 宝塚歌劇団星組トップ・紅ゆずる

「鎌足」役の星組トップ、紅ゆずる。右は相手役の綺咲愛里
「鎌足」役の星組トップ、紅ゆずる。右は相手役の綺咲愛里
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 宝塚歌劇団の星組トップスター、紅(くれない)ゆずるさん主演公演「鎌足-夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し-」(作・演出、生田大和氏)が大阪での上演を終え、5月19日~25日、東京・日本青年館ホールで上演されます。10月13日付での退団を発表した紅さんのプレ・サヨナラ公演となります。

 舞台は、大化の改新を成し遂げた才人、中臣鎌足(なかとみのかまたり=後の藤原鎌足)の波乱の人生を、朝廷に仕える少女、与志古娘(よしこのいらつめ)との恋を交えて綴(つづ)る楽劇。紅さんは、少年時代から晩年までの鎌足を演じます。

 大阪の通し舞台稽古を見ながら、今公演について、事前に紅さんを取材したことを思い出していました。これまで宝塚歌劇では鎌足を悪役として描くことが多かったそうですが…。

 「その悪役像をガラッと変えるのが、今回の狙い。鎌足の人生を中心にすると、見え方が変わってくる。すごく純粋で誠実な青年なんです」と紅さん。神祇官の家に生まれたコンプレックスをバネに大きなことを成し遂げる鎌足を熱演していました。

「鎌足」主演の紅ゆずる(前川純一郎撮影)
「鎌足」主演の紅ゆずる(前川純一郎撮影)
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 前述したように、私が見たのは、関係者の前で公開される、通し舞台稽古。今公演は、開幕を翌日に控えた前日の夜に実施されました。大劇場公演の場合は、初日の朝、本番の上演前に行われます。

 本番直前の「最終の通し稽古」ですので、やり方は人によってさまざま。本番に向けて調子を整えながら、全体の流れを見る方、本番さながらに演じる方…。それぞれが、その時々の、自分の状態に合わせて最終確認をしています。どのやり方も、すべてが本人にとっての“正解”です。

 紅さんの場合、常に“全力投球”だったように思います。約5年、紅さんの通し舞台稽古を見てきましたが、いかなるときも、芝居、歌、踊り、すべてに全力でした。今回の通し稽古でも、鎌足として涙を流しながら、最後の場面を熱演していました。

「鎌足」を演じる星組トップ、紅ゆずる
「鎌足」を演じる星組トップ、紅ゆずる
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 繰り返しますが、これは本番直前の最終稽古。どう調整するかは人それぞれ、自由です。大切なのは、万全な体勢で本番を迎えることなので。ただ、学生時代を“体育会系”で過ごした私は、見る側として個人的に、紅さんの全力の舞台稽古を、すがすがしく感じていました。

(次ページ)宝塚への愛ゆえ「初舞台の…」

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