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【AYA世代の日々 がんとともに生きる】(3)

 結婚式が終わった5日後には、がんの進行度を調べるための検査を受けました。リンパ節に転移がなく、ステージは2A。腫瘍の大きさは5~6センチほどで、左乳房を全部摘出することになりました。

 いつか自分の赤ちゃんに授乳したかったので、左乳房を失うことはなかなか受け入れられませんでした。

 ◆傷痕直視できず

 結婚式から1カ月後の11月に手術を受けました。乳房の再建手術を受ける予定でしたが、全摘手術の後はぺたんこ。パジャマの上から触ると、今まであった膨らみがない。すぐには傷痕を直視できませんでした。退院前になってやっと、ちゃんと自分の目で確認しようと、ベッドの周りのカーテンを閉めて、鏡で見たんです。傷が横一直線に入り、男性の胸のようでした。

 でも、これでがんが自分の中からいなくなったという安心感はありました。

 診断を受けてからは、がんの恐怖に向き合うのに精いっぱい。妊娠・出産の可能性を残すために今後、どんな治療法を選ぶか。それを考えられたのは、全摘手術が終わってからでした。

                   ◇

【プロフィル】御舩美絵

 みふね・みえ 昭和53年、広島県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、生活情報紙のライターとして活躍。平成22年、31歳のときに乳がんと診断される。26年から乳がん患者支援団体「ピンクリング」の代表。「がんを価値ある体験に変えて生きる」をテーマに、情報提供や患者同士の交流の場を提供している。

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