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【AYA世代の日々 がんとともに生きる】(3)

インタビューに応じるピンクリング代表の御舩美絵さん=10日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)
インタビューに応じるピンクリング代表の御舩美絵さん=10日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)

 □ピンクリング代表・御舩美絵さんに聞く

 ■結婚直前に告知「子供は産めますか」

 15~39歳頃までの思春期と若年成人(Adolescent and Young Adult)を指すAYA世代。この世代のがん患者には進学、就職、結婚、子育てなど中高年とは違った課題が存在する。彼らは何を悩み、どう生きているのか。若年性乳がんの患者支援団体「ピンクリング」の代表、御舩美絵さん(40)に聞き、今日と明日(17日)、紹介する。(油原聡子)

                   ◇

 最初に胸に違和感を覚えたのは平成21年の春でした。当時、生活情報紙のライターをしていて、乳がんの記事を書いたのがきっかけです。取材後にセルフチェックしてみると、左乳房にしこりが見つかった。すぐに乳がんの検診専門クリニックに行きましたが、「乳腺症でしょう」と言われただけでした。その後1年ほどは安心して仕事に没頭していたのですが、だんだんしこりが硬く変化してきました。

 結婚が決まっていたこともあり、22年9月にもう一度クリニックで超音波検査を受けたら、左胸に真っ黒い塊が映っていた。詳しく調べた結果、乳がんと告知されました。結婚式の2週間前、31歳でした。

 ◆左乳房を摘出

 家族にがんを罹患(りかん)した人はいなかったし、若いから大丈夫だろうと考えていたので、告知にぞっとしました。「死」を連想したのはもちろん、気がかりだったのは、子供が産めるのかということです。結婚したらすぐに子供がほしかった。主治医の「治療を終えた後に、出産する人はいますよ」という説明が、唯一の希望でした。

 結婚式も迫っていたので、告知を受けたその日に婚約者に病気を伝えました。説明用資料を持つ自分の指が震えていたのを覚えています。

 「結婚しなくてもいいんだよ」と言うと、彼は「大丈夫だから」と励ましてくれました。彼のご家族の理解も得られ、予定通り結婚することになりましたが、「こんな私と一緒になって本当にいいのかな」という気持ちは消えなかった。

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