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認知症の人、図書館へどうぞ 患者に優しい図書館広がる

図書館が高齢者施設を巡回するサービスも。入所者が図書館ボランティアと一緒に楽しそうに本を選ぶ=大阪市天王寺区の介護老人保健施設「れいんぼう夕陽丘」
図書館が高齢者施設を巡回するサービスも。入所者が図書館ボランティアと一緒に楽しそうに本を選ぶ=大阪市天王寺区の介護老人保健施設「れいんぼう夕陽丘」
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 図書館は、認知症やがんなどの病気になった人や家族にとって、病気について学んだり、先人の闘病記を読んだりできる大切な場所。そこで、認知症になった人たちの利用を意識した「認知症にやさしい図書館」をめざそうという動きが、関西の図書館でも少しずつ広がっている。認知症の人が使いやすくなれば、高齢者全体にとっても使いやすい図書館につながるとあって、工夫が進んでいる。(加納裕子)

■職員がサポーターに

 堺市立西図書館では以前から、がん関連の本や闘病記などに力を入れてきた。近年では、いつも図書館に来ていた人が返却日を忘れたり、道に迷ったりすることが増え、認知症の利用者の存在がクローズアップ。そこで職員が「認知症にやさしい図書館」の勉強会に参加するようになった。これをきっかけに、昨年10月、高齢者向けの本約350冊を集めた「セカンドステージ応援コーナー」を設置した。

 書棚には、がんや認知症といった医療関係の本や、定年後の資格取得やボランティア、遺言や相続、100歳前後の高齢の著者の作品などさまざまなテーマの本をそろえる。中川百里香館長は「『認知症コーナー』とすると、人に知られたくない人もいる。誰もが抵抗なく本を探せるコーナーにしたかった」と説明。字が読めなくても情報を得られるCD・DVDや、文字が大きい「大活字本」も近くに配置し、日によっては書棚に隙間が目立つほどの人気だ。

 認知症の症状が出始めると、家族が「迷惑をかけるから行ってはだめ」と本人を止めることもあるが、同図書館では、職員らが認知症の人への対応や基礎知識を学ぶ「認知症サポーター養成講座」を受講。中川館長は「図書館は、どんな方も自然に居続けていただける場。『デイサービスよりも図書館に行きたい』という方がいたら、ぜひ来てほしい」とほほえむ。

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