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「虫の目」の世界 栗林慧さん作品展「昆虫」16日から

「虫の目レンズ」で撮影されたオオカマキリ。今にも飛びかかってきそうだ(栗林慧さん提供)
「虫の目レンズ」で撮影されたオオカマキリ。今にも飛びかかってきそうだ(栗林慧さん提供)

 長崎県平戸市を拠点に活動する写真家、栗林慧さん(80)の写真展「昆虫」が16日から、東京都新宿区新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開かれる。栗林さんは躍動感あふれる小さな虫たちの姿を精細に表現してきた昆虫生態写真の先駆者。2006(平成18)年には科学写真のノーベル賞ともいわれる「レナート・ニルソン賞」に輝き、革新的な撮影手法と斬新な映像が世界に認められている。(尾崎修二)

 「目指す写真を撮るために必要な機材がなければ、作ればいい」

 そう語る栗林さんは、数々の“発明”で唯一無二の写真を発表してきた。

 中でも「虫の目レンズ」は大きな反響を呼んだ。被写体からわずか5ミリの近接撮影でも背景があまりボケず、周囲の情景を広く、鮮明に写し込むことができる。バッタやカマキリが今にも飛びかかってきそうな迫力ある写真は、まるで自分が昆虫になってその場にいるような気分にさせてくれる。

 「現在の形になるまで、十数台の試作を重ねた」と栗林さん。産みの苦しみについて尋ねると、「それはなかった」ときっぱり。「克服してしまえば、苦しかったことなんて心に残らないよ」と笑いとばす。

 フリーの写真家として独立して今年で50年。そして今月2日に80歳の誕生日を迎えた。そんな節目に新宿で開催する写真展のタイトルはずばり「昆虫」。数十年前に撮影された作品も展示される。

 「当時の写真が今でも通用することを証明するとともに、これまでの自分の技術を生かした昆虫の形態美、機能美を見てほしい」。栗林さんは自信に満ちた口調で語った。

 22日まで。入館無料。

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