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【高額薬再び 大きなリスクか 小さなリスクか】(中)新薬ブーム 「使い方の見直しが必要」

 医薬のコンサルティングなどを行うIQVIA(アイキューヴィア)(東京都港区)によると、2017年に日本で売れた医療用医薬品のトップは抗がん剤のアバスチン。2位は、胃酸の分泌を抑え胃潰瘍などに効くネキシウム。9位に鎮痛消炎の貼付剤モーラスが入る。

 アバスチンは、同年の世界の売上高でも14位に入るが、ネキシウムもモーラスも20位までには登場しない。日本病院薬剤師会の土屋文人元副会長は「貼り薬がトップ10に入る国は日本くらいではないか。胃酸の分泌を抑える薬も世界ではドラッグストアで買える。日本の医療費がかさむのもうなずける」と話す。

 世界の売上高の1位と2位は、関節リウマチや糖尿病のいずれも自己注射薬だ。土屋元副会長は「世界の上位には注射薬など“攻め”の治療薬が多い。日本の状況は、誰でも気軽に医療にかかれる国民皆保険の副産物。持続可能性を考えれば、薬の使い方は見直しが必要ではないか」とする。

 がん研有明病院(東京都江東区)の山口俊晴・名誉院長は公的医療保険を自動車保険になぞらえる。「車のかすり傷までカバーしてもらえば保険料は高くなる。かすり傷に保険金は出なくても、万が一、人をはねて何千万と請求されたときに頼れるのが本来の保険。抗がん剤のように命に関わる薬や重い疾患に確実に効果が出る薬こそ高額でも保険でカバーすべきだ」

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