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4度の挑戦、届いた吉報 世界遺産勧告“満額回答”

イコモスが「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録するよう勧告。ハニワ課長から「号外」を受け取る子供たち=14日午前、堺市堺区(沢野貴信撮影)
イコモスが「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録するよう勧告。ハニワ課長から「号外」を受け取る子供たち=14日午前、堺市堺区(沢野貴信撮影)
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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関イコモスによる勧告で世界文化遺産登録がほぼ確実になった百舌鳥・古市古墳群。近畿で唯一、世界遺産がなかった大阪府などの関係自治体や地元住民らの両古墳群に懸ける思いは強かったが、その道のりは苦難の連続だった。4度目のチャレンジでついに届いた登録勧告の吉報。悲願に大きく近づいた。

 百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産に登録するようイコモスが勧告したことを受け、古墳群の一つで国内最大の前方後円墳、仁徳天皇陵がある堺市では14日午前、市民らでつくる「市民の会」が、陵周辺でPRイベントを開いた。

 イベントでは、市民の会のメンバーや市職員らが、勧告を伝える号外500部を訪れた人たちに配布。さらに「世界遺産登録へ」と書かれた横断幕を掲げて記念撮影を行った。

 イベントに参加した市のキャラクターの「ハニワ課長」は「土器だけに本当にドキドキして待っていたけれど、感無量。1600年生きてきた中で一番うれしい」。市世界文化遺産推進室の勝真雅之室長は「登録に向けて気を引き締めてがんばっていきたい」と意気込んだ。

 ここにたどり着くまでには、関係者の苦難の道のりがあった。

 堺市に世界文化遺産推進室の前身、歴史文化都市推進室が設置されたのは平成19年4月。22年11月に両古墳群がユネスコの世界遺産暫定一覧表に記載されると、翌年5月には府と堺市に加え、古市古墳群を抱える羽曳野市と藤井寺市も参加する「世界文化遺産登録推進本部会議」が始まり、広域で取り組む態勢が整った。

 ところが、世界遺産の増加に伴って登録へのハードルは年々高くなり、25年ごろには各国がユネスコに推薦できる文化遺産は年1件に限定された。

 よって、日本政府の国内推薦を得るには、まず「日本代表」になる必要がある。百舌鳥・古市古墳群も28年までの3年間、登録推薦書原案を文化庁に提出してきたが、次々と課題を指摘され、いずれの年も落選。堺市など地元自治体はそのたびに原案の変更を重ね、改善に努めてきた。

 最大の変更は、登録を申請する古墳の件数の減少だ。当初は約60基としていたが、「身分によって形や大きさなどに差がある」というテーマに沿って、保存状態のよい49基に絞り込んだ。

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