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【TOKYOまち・ひと物語】やり直せるチャンスを 受刑者の求人誌発行、三宅晶子さん

 同誌は昨春から夏、秋、冬と季節ごとに発行し、3月には5冊目が刊行された。創刊から1年がたち、掲載企業数が増えるとともに、内定に結びつくケースも増加。これまでに約140人が応募し、約40人の採用(内定)があったという。

■1人で起業し創刊

 もともと三宅さんは、大手情報通信系の企業に務めていたが、「誰かの人生の背中を押す仕事をしたい」と人材育成分野への転職を考え、平成26年に退社。その後、生きづらさを抱えた人などに会うことで、人材育成の仕事の糧になると、受刑者支援団体でボランティアなどをしてきた。

 そこで直面したのは、「出所後はやり直しがきかないという現実」(三宅さん)だ。刑務所や少年院を出所できても、住居がなかったり、職に就けなかったり-。社会に適応できず、再犯に手を染めるケースが多い現状に愕然(がくぜん)としたという。

 「罪を犯した人でも、過去を包み隠さず働ける場所があれば、過去も価値として輝くのではないか」

 そんな思いから、27年に1人で起業し、創刊にこぎ着けた。刊行以来、受刑者支援団体からの問い合わせや、「こんな自分でも働いていいのか」などと不安をつづった手紙などが相次いで三宅さんの元に寄せられている。

 徐々に同誌の存在が周知されてきたが、「掲載企業はまだまだ足りない」と三宅さん。「各都道府県で全業種が紹介できるような、電話帳みたいにしたい。誰にでもやり直せる『チャンス』を作りたい」と意気込んでいる。(久保まりな)

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