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【健康カフェ】(152)運動 中年で始めても遅くない

 糖尿病で通院する50代男性は、学生時代はラグビーに打ち込んでいたそうですが、社会人になってからは運動らしい運動はまったくしていないそうです。外来受診時に何かスポーツをするように勧めると、「もう若くないし…」と気乗りしない返事でした。

 運動には、心肺機能の向上▽筋力増強▽高血圧や糖尿病の予防▽認知症の予防▽抑鬱の改善-といった効果があり、病気や死亡を減らし、生活の質を上げることが分かっています。

 健康維持のために、週150分の中強度の運動、もしくは週75分の高強度の運動が推奨されています。若いころから継続的に運動を続けるのが理想ですが、仕事や子育てなどで忙しい時期は、運動をやめてしまう人も少なくありません。

 約30万人の米国人を対象に、運動歴と死亡率の関係を調べた研究結果が3月、米国の医学雑誌に発表されました。研究は、50~71歳の男女に、10代後半▽20代▽30代後半▽40~50代-の余暇時間の運動歴を回答してもらい、その後の約14年の経過を追ったものです。

 結果は、年を取っても運動をしている人は、運動をしていない人に比べ、全死亡の割合が減っていました。運動を一時期やめていた人でも、再び運動を始めれば、継続して運動している人とほぼ同等に全死亡が減っていました。逆に、若い頃に運動していても、年を取って運動量が減ると、もともと運動しない人と死亡率で差がありませんでした。

 この結果から、成人してからの運動習慣はとても大事であることが分かります。一時的に運動を中断したとしても、運動を再開するのに遅すぎることはなさそうです。一方で、若い頃に運動していても、年を取ってから運動しないと、健康維持には役立たないともいえます。

 運動といっても、中高年になってラグビーやサッカーをするのはハードルが高いかもしれません。まずはウオーキングやジョギングから始めてみてはいかがでしょうか。(しもじま内科クリニック院長・下島和弥)=次回は23日掲載予定

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