PR

ライフ ライフ

【THE INTERVIEW】作家・辻村深月さん 藤子作品のような「本物の物語」を

「前よりもドラえもんを好きになれたと思います」(植村光貴撮影)
「前よりもドラえもんを好きになれたと思います」(植村光貴撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 □「小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記」(藤子・F・不二雄原作、小学館・1800円+税)

 ■デビュー15年、まだ名前のない感情を書きたい

 月には別の文明が栄えている-。平安の昔から夜空に思いを馳(は)せてきた日本人。「ドラえもん」の映画最新作「のび太の月面探査記」(公開中)は、その月を主な舞台とした作品だ。脚本・小説を手掛けたのは、今年デビュー15周年を迎えた辻村深月さん。「この本が、子供たちにとって初めて読む小説になればうれしいです」。「ドラえもん愛」にあふれる直木賞作家は、こう期待を寄せる。

 昭和55年から続く映画シリーズは今回で39作目。その間、過去、宇宙、海底、魔界…と多くの摩訶(まか)不思議な冒険が繰り広げられた。

 「(舞台に)ペンペン草一本残っていないような状況の中、奇跡的に手つかずの場所が月でした。ただ、身近さゆえに観測が進んでいて物語が作りにくい。諦めかけたとき、(映画の)八鍬(やくわ)新之介監督から『異説クラブメンバーズバッジ』を提案されたんです」

 「異説-」はドラえもんのひみつ道具で、天動説など異端とされる説も真実になる-というもの。バッジを付けたのび太は謎の転校生・ルカらとともに、月を舞台に大冒険を繰り広げる。「原作にある道具で、私も好きな話。すぐにストーリーが広がりました」

 月の裏側で、のび太は特殊能力を持った「エスパル」と名乗る子供たちと出会う。小説には、映画にはないエスパルの心情や述懐なども描かれている。

 「心がけたのは、子供をなめてかからないこと。安易なストーリーを作らなかった藤子・F・不二雄先生の作品のような、本物の物語を目指しました」

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ