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【がん電話相談から】前立腺がん、ダビンチ手術できない

 Q 71歳の男性です。4カ月前、PSA値8・4、グリーソンスコア8で前立腺がんと診断されました。ダビンチ(ロボット支援腹腔鏡)手術を行っている病院を紹介されましたが、かつて虫垂炎やS状結腸狭窄(きょうさく)で手術しているため癒着がひどく、ダビンチ手術はリスクが高く勧められないと言われました。現在はホルモン治療を行い、PSA値0・01に下がっています。今後、手術不適応なら重粒子線治療を受ける予定ですが、開腹手術なら可能でしょうか。

 A 結腸や虫垂炎の手術は腹腔内のことです。下腹部を切開し、腹膜外で行う従来の開腹手術なら癒着の悪影響はなく、手術は可能です。ただ、71歳という年齢では手術にこだわる必要もないと思います。

 手術と違って放射線治療は、原発巣の臓器が残るため、局所再発のリスクを有します。従って、平均余命の長い、若い方であれば手術が望ましいといえますが、70歳以上では、手術とホルモン併用放射線治療とで生存率に差は見られません。

 今回、MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果(被膜外浸潤の有無)が不明ですが、グリーソンスコアが8と病理学的悪性度が高いので、微小転移が隠れている可能性は否定できません。その場合、手術や放射線治療で完治したと思っても、後から再発してくるリスクがあります。

 Q 重粒子線治療でも治るでしょうか。

 A 現在、ホルモン治療でPSA値が0・01まで下がっているので、転移がなければ放射線(重粒子線)治療で根治可能です。開腹手術とどちらを選んでも、大差ないので、それぞれの治療に伴う合併症のこともよく考えて選択してください。

 回答には、福井巌・がん研有明病院顧問(泌尿器科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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