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【健康カフェ】(151)慢性腰痛 整体なども選択肢に

 糖尿病で通院している60代男性は、半年ほど前から腰痛に悩まされています。整形外科を受診したものの改善せず、糖尿病の数値も悪化しています。男性は「腰が痛くて家でおとなしくしていました。運動しないといけないのは分かっているのですが…」とつらそうです。

 3カ月以上続く腰痛を慢性腰痛と呼びます。腰痛の原因としては、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、椎骨の圧迫骨折などがありますが、原因が分からないことが大半です。腰が痛いと動くのがおっくうになりますし、安静にしていた方がいいと思う人が多いのですが、慢性腰痛は安静にしているより運動した方が痛みも機能も改善することが分かっています。

 欧米のガイドラインでは、運動やリハビリ、投薬などの治療が推奨されています。ガイドラインでは推奨されていませんが、整体やカイロプラクティックなどの脊椎手技療法(SMT)も選択肢の一つとなっています。

 SMTの慢性腰痛の効果について、これまでの研究をまとめて評価した論文が3月、英国の医学雑誌に発表されました。研究の多くは中高年男女が対象で、ガイドラインで推奨される治療法とSMTで効果を比較しています。

 結果は、ガイドラインで推奨される治療法よりSMTの方が、治療開始から1カ月後ではやや勝っており、1年後でもSMTはガイドラインの治療法と同様の効果があるというものでした。

 この論文ではまた、SMTと、「軽いマッサージ」「何も治療しない」「電気を当てる」などの方法も比較しています。結果は、SMTの方がこれらの方法よりも機能を改善し、痛みも少し抑えるというものでした。

 結果から、腰痛が続くようなら、SMTを試してみるのもいいかもしれません。ただ、まれとはいえ、SMTで骨や神経を傷めたいう事例が報告されています。どんな治療法もリスクはゼロではありませんので、リスクを理解した上で利用するかどうか考えてもらえればと思います。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)=次回は5月9日掲載予定

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