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【平成回顧】囲碁 群雄割拠から井山一強に 栄枯盛衰 AI登場の衝撃

 日本の伝統文化である囲碁の分野で、平成に初めて国民栄誉賞棋士が生まれた。七大タイトル独占を2度成し遂げた井山裕太四冠(29)=棋聖・本因坊・王座・天元=だ。群雄割拠から「井山一強」時代となった平成の囲碁界。だが栄枯盛衰は世の常であり、人工知能(AI)も囲碁のありように影を落としている。(伊藤洋一)

 4月19日に決着した「森ビル杯 第57期十段戦五番勝負」で井山四冠は4連覇を果たせず、その座を村川大介十段(28)に明け渡した。とはいえ、平成の期間に行われた計212回の七大タイトル戦に54回登場、44回優勝の偉業が色あせることはない。

 「常に目標にされ、倒そうと向かってくる強い相手を打ち負かしてきた。技術はもちろん、体力・精神力には感服する」

 昭和40年代から平成初期までタイトル戦出場の常連だった大竹英雄名誉碁聖(76)は井山四冠の強さに舌を巻く。

木谷門下と四天王

 加藤正夫名誉王座(1947~2004年)、石田芳夫二十四世本因坊(70)らとともに一時代を築いた大竹名誉碁聖らに共通するのは、木谷実(みのる)九段(1909~75年)門下だったことだ。棋聖8連覇の小林光一名誉棋聖(66)は名人・碁聖でも5連覇以上し「名誉称号」を獲得。趙治勲名誉名人(62)の本因坊10連覇は同一タイトルの最長保持で、通算74期は燦然(さんぜん)たる史上1位だ。

 「木谷先生にあこがれ、各地から囲碁で身を立てようという者が集まった。弟子のなかでも“負けたくない”という競争が起きて、よい循環ができていた」と大竹名誉碁聖は振り返る。

 そんな木谷勢の牙城を崩したのが張栩(ちょうう)名人(39)、山下敬吾九段(40)、高尾紳路九段(42)、羽根直樹九段(42)だった。昭和51~55年生まれで平成3~6年にプロになった4人は「平成四天王」と呼ばれ、師匠はいずれも木谷門下以外。15~24年の棋聖戦は山下九段、羽根九段、張名人が代わるがわる獲得。15~23年の本因坊戦は、この4人が獲得していった。

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