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【ビジネスパーソンの必読書】

 食傷気味かもしれないが、本連載も今回が「平成最後」となる。読者の皆さんも、平成の30年の間に、さまざまな本との出会いがあったことと思う。令和の時代が始まる前に「心に残る10冊」を振り返ってみてはいかがだろうか。

『ファナックとインテルの戦略』柴田友厚著
『ファナックとインテルの戦略』柴田友厚著
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◆「共進化」で躍進

 『ファナックとインテルの戦略』柴田友厚著(光文社新書・820円+税)

 日本が「強い」産業に「工作機械」を挙げる人は少ないだろう。だが、日本の工作機械はかつて27年間も世界トップだった。

 本書は「機械を作る機械」を生産する工作機械産業のファナックと、米半導体大手インテルの関係を中心に、日本の技術革新史をひもとく。

 新興企業だったインテル開発のマイクロプロセッサ(MPU)を世界で最初に製品に採用したのがファナック。PCに搭載される6年も前のことだ。工作機械を制御する装置にMPUを搭載し、日本の工作機械の性能が格段に上昇、飛躍的な成長に結びつく。一方のインテルはファナックから品質管理を学んだ。そしてそれがその後のPC業界での躍進につながる。

 こうした「共進化」のメカニズムが、本書の軸の一つ。ファナックは、他社との共進化を容易にするモジュラー戦略を操り、産業の底上げをしてきた。この共進化こそが、日本のものづくり再浮上のカギになるのかもしれない。

『GREAT BOSS(グレートボス)』キム・スコット著、関美和訳
『GREAT BOSS(グレートボス)』キム・スコット著、関美和訳
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◆徹底的なホンネ

 『GREAT BOSS(グレートボス)』キム・スコット著、関美和訳(東洋経済新報社・1800円+税)

 誰しも職場の人間関係の悩みを抱えているに違いない。とりわけ難しいのが「上司と部下の関係」だろう。

 グーグルやアップルで活躍した著者は、「良い上司」になるのに役立つ「徹底的なホンネ(ラディカル・キャンダー)」というコミュニケーション手法を説く。

 「徹底的なホンネ」とは、「相手を心から気にかけながら、言いにくいことをズバリと言う」こと。「そんなの簡単だ」と侮ることなかれ。「心から気にかける」のと、「ホンネをズバリと言う」のは、両方同時に、となるとかなり意識して努力しなければならない。

 「心から気にかける」のみでは「過剰な配慮」になるそうだが、これは日本人が陥りがちではないだろうか。逆に、「ホンネをズバリと言う」のみでは「イヤミな攻撃」になる。

 自身の失敗談も含む事例がどれも生々しく、興味深い。職場の人間模様と照らし合わせてみてはどうだろうか。

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