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【フェルメール事典】第3部(8)「副業」画家・宿屋・画商 三足のわらじ

フェルメールの生家とされる居酒屋兼宿屋「空飛ぶキツネ亭」。現在、骨董品店になっている=オランダ・デルフト
フェルメールの生家とされる居酒屋兼宿屋「空飛ぶキツネ亭」。現在、骨董品店になっている=オランダ・デルフト

 フェルメールは画家であると同時に、父親から引き継いだ宿屋の経営と画商も営んでいた。当時の画家が副業をするのは珍しくなく、特に自身の作品も含めて絵を販売するために画商を兼ねるのは一般的だったという。

 フェルメールの現存作は35作品前後といわれ、散逸したものを考慮しても他の画家と比べて極端に少ない。フェルメールが10人超の子だくさんながら寡作で生活できたのは、パトロンの存在や、裕福な義母の支援、副業の収入があったためとも考えられる。

 だが晩年は多額の負債を抱えた。1672年に勃発した英仏との戦争によってオランダの経済が悪化。絵が売れなくなったためだ。フェルメールが75年に43歳で死去した翌年、妻のカタリーナは自己破産を申請。東京展で展示された「真珠の首飾りの女」など2作品が、パン屋への未払い金と引き換えに手放されたという。

     ◇

 「フェルメール展」に登場する作品の背景や作者をキーワードに、17世紀オランダ絵画の魅力に迫ります。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区、https://www.osaka-art-museum.jp/ )で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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