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【川村妙慶の人生相談】「おなかいっぱい」主婦仲間と距離置きたい

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 町内の主婦仲間との食事会がしんどくて悩んでいます。30年来のご近所どうし、たまに食事したいねと2年前に始まりました。最初は3か月に一度でしたが、今では月に一度になりました。おいしいお店を予約してくれる人もいてありがたいのですが、量もたっぷり、こてこての料理もあり、私にはつらい。定年した主人がずっと家にいるのも気になって、せっかく楽しかった会なのに今では苦痛にすらなってきました。

 主婦仲間の皆さんにはいつもよくしてもらっていて、これからも仲良くしたい。でも、毎月の参加はつらく、3か月に一度がちょうどいい。そのことを相手の気持ちを害さずに伝えるには、どうすればよいでしょうか。(関西在住、60代、主婦)

回答

 ようこそおたずねくださいました。ストレス解消の食事会のはずが、頻繁でストレスに。実は私も、あなたの気持ちが痛いほど分かります。私が参加する9人会(9労=苦労を分かち合う)は、時を重ねてそれぞれ懐に余裕が出て、高級料亭に行くのが当たり前になりました。会うのは楽しいのですが、食事とお酒の量が私には合いません。無理して食事を相手に合わせるのは苦労を分かち合うどころか、苦痛ですね。

 さて、仏教の教えに「嘘も方便」という言葉があります。

 「人間は一人一人、違いをもっている。そのことを知りましょう」と教え導く仏の智慧(ちえ)を、方便智といいます。その教えを形であらわしたのが方便法身(阿弥陀如来像)です。

 法華経の教えを説く「法華七喩(しちゆ)」に、遊びに夢中な子供たちを火事の家から逃すため、「外に出ればお前たちが欲しがっていたものがあるよ」と嘘を言い、外に連れ出したというたとえ話があります。本当は外に子供たちが欲しがる物はありませんでしたが、この嘘のおかげで、子供たちは事なきを得た、という話です。

 あなたも、あなたの心を楽にするために、このような方便を用いてみませんか?日程が決まったら「家庭の事情で」「親戚の体調が悪くて」などと言い、「今は出にくいけれど、タイミングをみて参加します。これからもよろしくね」と明るく断ってみてはいかがでしょうか。そして自分の気が向いたタイミングで参加するのです。

 私も先日「急に法務が入ってドタキャンするのは迷惑をかけるから、参加できるときに連絡させていただきますね」と伝えたところです。嘘をつくことは良いことではありませんが、関係性を円満におさめる時には必要な場合もあるのですね。

回答者

 川村妙慶 僧侶兼アナウンサー。53歳。ラジオのパーソナリティーとして活動するほか、ブログの法話を日替わりで更新している。著書に新刊「仏さまが導く 心が楽になる生き方」(三笠書房)など。

相談をお寄せください

 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞文化部「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

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