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【平成の科学(1)】「宇宙論は革命的に進歩」 村山斉・米カリフォルニア大バークレー校教授

 当時、星はなくても星のもとになる水素ガスはあったはずです。それが出す特殊な電波をとらえて分布状況を調べれば、星や銀河がどのようにできて今の形に成長してきたのかがはっきりし、宇宙誕生からの歴史をさらにつなげられます」

日本の将来「ちょっと恐ろしい」

 --日本の宇宙論研究はどのくらい発展しましたか

 「レベルアップはすさまじいですよ。ニュートリノに質量があることの発見や、小林・益川理論の証明がノーベル物理学賞につながったほか、すばる望遠鏡ができて日本の天文学が世界レベルに躍り出ました。背景には、お金に加えてセンスがありました。良い問題に取り組まないと良い結果が出ないので、そういう“嗅覚”も身についてきたと思います。

 今後は、日本がリーダーシップを取って世界の研究者を巻き込み、大規模な研究をやっていく力が必要になってきますが、その経験はまだ浅い。そういう例がもっと増えていかないといけません。ただ、政府がどれだけ基礎研究にお金を出しているかを見たとき、日本は先進諸国で下から数えた方が早い。資源がないだけでなく投資もしていないので、これはちょっと恐ろしいなと思っています」

<むらやま・ひとし> 昭和39年、東京都生まれ。東京大大学院理学系研究科博士課程修了。平成12年から現職。東大国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構長を経て今年4月、東大特別教授。専門は理論物理学。

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