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【老舗あり】沖縄県名護市 喫茶ワシントン タコスで蘇る辺野古「米軍基地に育てられた」

玉利朝輝さん(左)と明美さん
玉利朝輝さん(左)と明美さん
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 キッチンと事務所を隔てる壁には「Aサイン」が飾られている。沖縄県内の古い洋食店では、よく見かける風景だ。

 Aサインとは、本土復帰する前の沖縄で米軍が与えた営業許可証だ。名護市辺野古に店を構える「ワシントン」も、米兵を相手にした店だった。

 店主の玉利朝輝さん(60)は「2台あるレジにドル紙幣が入りきらず、段ボールに投げ入れていた」と振り返る。1500ドルで一軒家が建つといわれた時代に1日600ドル稼いだ日もあった。朝輝さんは9人きょうだいの長男だが、7人が大学へ進学した。朝輝さんは「私たちは基地に育ててもらった」と語る。

 読谷から引っ越し

 朝輝さんの父、栄次郎さん(82)が「レストラン・ワシントン」を開業したのは昭和35年のことだ。米海兵隊キャンプ・シュワブが名護市に建設されたことに伴い読谷村から引っ越した。店の名物はタコス。賄い料理だったタコライスもメニューに並んだ。

 ベトナム戦争が始まると、店は全盛期を迎えた。辺野古の町も飲食店や雑貨屋など約100店が集まる繁華街に変貌し、多くの米兵が夜の町に繰り出す前にワシントンで腹ごしらえした。47年に沖縄が本土復帰し、ベトナム戦争が終わっても店は繁盛した。

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