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夕張支線に万感の思い 16年間務めた女性“駅長”

JR石勝線夕張支線廃線の最終日、手作りのうちわで見送る南清水沢駅の名物“駅長”の村上美知子さん=31日、北海道夕張市(杉浦美香撮影)
JR石勝線夕張支線廃線の最終日、手作りのうちわで見送る南清水沢駅の名物“駅長”の村上美知子さん=31日、北海道夕張市(杉浦美香撮影)
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 北海道・夕張市を走るJR石勝(せきしょう)線夕張支線(新夕張-夕張、16.1キロ)。石炭産業の衰退とともに過疎化が進み、31日、127年の歴史に幕を閉じた。16年間にわたって支線の中間にあたる南清水沢駅でJRから業務委託を受けて「駅長」を務めてきた村上美知子さん(70)は万感の思いを込めて鉄道ファンらとともに、ラストランを見送った。

 村上さんは小さいころから炭鉱のまちで鉄道とともに育った。

 「母が入院していた病院に父親は蒸気機関車(SL)で通ったが、裕福でなかったため、私までは乗れなかった。見送るだけでしたがSLの石炭の臭い、連結器の音が好きだった」。

 SLの姿を見るために何度も駅に通ったという。

 南清水沢駅近くに引っ越した当時、駅の切符販売などの委託業務を行う“駅長”の男性が引退することになり、JRからの相談で駅長を引き受けることになった。平成15年のことだ。

 それ以降、乗降客の人生を見守り続けてきた。失恋のショックで線路の上に寝転がる若者を説得したり、夫婦げんかの末、待合室から去らない90歳の女性の話し相手になったこともある。駅のトイレットペーパーが村上さんの自腹であることを知った乗客が「いつもありがとう」というメッセージとともに予備を置いていってくれたことなどエピソードは尽きない。こうした村上さんの対応や親切に感謝する手紙が全国から届いた。

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