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北茨城市の旅館、トラフグ料理でまちづくりの夢

養殖に成功したトラフグを披露する武士能久社長=茨城県北茨城市平潟町
養殖に成功したトラフグを披露する武士能久社長=茨城県北茨城市平潟町

 茨城県北茨城市平潟町で旅館を経営する「魚の宿まるみつ」が取り組むトラフグの養殖が好調だ。このフグで考案した料理を商品化し、4月からは旅館の宿泊客に提供する。アンコウ鍋発祥の地といわれる同市で、アンコウと並ぶ新たな名物になることが期待される。同社は「東と西の高級魚」であるアンコウとフグを使い、年間を通して観光客が訪れるまちづくりの夢を描く。

 トラフグは旅館の近くに設けた養殖場で飼育しており、温泉水と人工海水を入れた直径4メートルの水槽で稚魚から約1年かけて成長させ出荷する。無毒で寄生虫が付かないのが特徴で、4つの水槽で最大2千匹の養殖が可能という。社長の武士能久(たけし・よしひさ)さん(43)がアンコウとフグの身質や味が似ている点をヒントにして昨年2月、着手した。

 同社は、アンコウの伝統的な調理にとどまらず、新たなグルメや食品以外の活用法を生み出している。武士さんは「アンコウとフグの“良いとこ取り”の商品をつくりたい」と思い立ち、トラフグの身や白子に、アンコウの肝を使った料理「北茨城とらふぐ汁」を開発した。

 とらふぐ汁は、昨年12月に京都で開催された全国ご当地鍋の祭典「鍋-1グランプリ」で頂点に輝いた。旅館では、とらふぐ汁や刺身などが堪能できるほか、自宅調理用の商品もつくった。

 市内で5月に開かれる「常陸大津の御船祭」ではトラフグを周知しようと、アンコウと食べ比べてもらう試みを企画。同業者と連携した取り組みも視野に入れ、温泉宿の並ぶ北茨城の街に観光客を呼び込む考え。

 武士さんは「無毒のフグなので海外の人にも安心してもらえる」と話し、来夏の東京五輪を見据えた訪日旅行客にも期待を寄せる。

(海老原由紀)

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