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【100歳時代プロジェクト・ヘルスケアシンポジウム】ダンスと筋トレで健康長寿

筋トレで移動能力維持を

 100歳まで健康に長生きするには、60代と70代の壁を越えなければいけません。中年期の肥満やメタボを放置すると、60代で脳卒中や心筋梗塞になる。70代になると、認知症や転倒骨折、フレイル(虚弱)のリスクが出てきます。世界保健機関(WHO)は2005年、「早く死ねるワースト20」を発表しました。1位が高血圧、2位がたばこ、3位が糖尿病の原因となる高血糖、4位が運動不足、5位が肥満でした。運動不足を解消すると、2位のたばこ以外の全てが改善されます。

 日本人の寝たきり原因1位である脳卒中や心筋梗塞を防ぐには、運動と食事によって動脈硬化を予防することです。ウオーキング、ジョギング、水中運動などの有酸素運動は、加齢や塩分のとりすぎで硬くなった動脈を柔らかくする効果があります。

 30分続けて歩いても10分ずつ3回に分けても効果は同じ。トータルが大事です。1週間の中で分けても良い。1日8千歩くらい歩くと良いとされていますから、今日1万歩歩いたら明日は6千歩でいい。歩きだめができるんです。運動を続ける秘訣(ひけつ)は楽しさだけじゃない。最低限の知識を持つことが大事です。

 筋トレは転倒骨折の予防、最近は認知症に効果があるかもといわれています。厚労省によると、転倒骨折から寝たきりになるリスクは、女性は男性に比べ3~4倍高い。閉経後、骨に大きな影響を受けるからです。動けなくなって寝たきりになると、認知症も発症してしまうリスクが高まります。

 加齢による筋肉量の減少は30代で始まり、下肢に関しては40代以降、年1%ずつ減ると分かっています。対策をとらないと、100歳まで元気に歩けません。歩けなければ人とも会えないし好きなこともやれない。歩くためには筋肉を維持しないといけません。残念なことに、動脈硬化の予防には歩くことが大事だと言いましたが、歩くことでは筋肉量の低下を防げません。筋トレしかない。

 100歳まで元気で歩くために必要な移動能力は、すっと立ち、すっと座れる能力と、一定の速度で歩く能力です。片道4車線、計8車線の道路を信号が青の間に渡りきるには筋肉が必要です。90代でも適切に刺激を与えると筋肉はつきます。人間ってすごいんです。

 運動とは「運を動かす」と書きます。運動のすごさを理解して、皆さんの運を100歳まで元気で生きる方に動かしていただきたいと思います。


<登壇者プロフィル>

 うさ EXILEのパフォーマーとして平成13年にデビューし、俳優としても活躍。18年から自身のダンスプロジェクト「DANCE EARTH」を始め、世界各国、日本各地を旅して現地の踊りを体験、人々と心をつなげる活動を続けている。

 あさだ・たかし 昭和57年、東京医科歯科大学医学部卒。国立精神・神経センター武蔵病院精神科医長などを経て平成13年に筑波大学臨床医学系精神医学教授。26年から東京医科歯科大学医学部特任教授、27年からメモリークリニックお茶の水院長。

 しまだ・ひろゆき 理学療法士を経て、平成15年、北里大学大学院(博士課程)修了。東京都老人総合研究所研究員などを経て、22年に国立長寿医療研究センター自立支援システム開発室室長。26年から同センター予防老年学研究部長。

 よこやま・てるのり 昭和52年4月、太陽生命保険に入社。企画部長、営業本部長などを経て、平成26年から取締役専務執行役員。

 くの・しんや 筑波大大学院博士課程医学研究科修了後、米ペンシルベニア大留学などを経て、平成23年から筑波大大学院人間総合科学研究科教授。筑波大の研究成果に基づき健康増進事業を行う、つくばウエルネスリサーチ社長も兼務。

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