PR

ライフ ライフ

「使える英語」重視 初の教科書で各社工夫

小学校では初となる英語教科書。音声で馴染むことを重視し、イラストや写真を中心に構成された(佐藤徳昭撮影)
小学校では初となる英語教科書。音声で馴染むことを重視し、イラストや写真を中心に構成された(佐藤徳昭撮影)

 新学習指導要領の全面実施に合わせ、来年4月から使用される小学校教科書の検定結果が26日、公表された。初の検定となった5、6年用の英語教科書は7社が合格。「聞く・話す」を中心とした現行の「外国語活動」の教科化に伴い、英語表現に音声で慣れ親しんだ上で「読む・書く」も学ぶ内容となった。各社とも学校生活や買い物など身近な場面のイラストと写真を大きく掲載し、子供たちに実感をもって学ばせる構成になっている。

 「Where do you want to go?」(どこへ行きたいですか)。ちゃんぽんやもみじ饅頭(まんじゅう)など、日本各地の名物や名所をイラストマップ付きで取り上げたのは教育出版の5年用教科書だ。日本語で「外国の友達といっしょに行ってみたい都道府県を伝えよう」と問いかけ、グループ活動などを促している。同社の編集担当者は「4年の社会で都道府県を学ぶので、子供たちになじみがある」と話す。

 学校図書の6年用は、行きたい国についても英語でこたえる内容で、さまざまな国旗を掲載。啓林館も6年用で都道府県の特色や外国の祭りなどを取り上げた。

 東京書籍の5年用には、落語家のダイアン吉日さんら日本各地で働く外国人が登場。インタビューした音声や映像から、仕事の内容などを聞き取らせる構成だ。光村図書も12カ国の子供たちに取材し、生の声を教材化した。

 それぞれのページには、教科書各社のウェブサイトにつながるQRコードなどが掲載され、音声や動画に子供たち自身がアクセスできるようになっている。

 開隆堂出版の6年用は、最初のレッスン「We are friends」(みんな友達)で「クラスの輪を広げよう」という課題を設定。編集担当者は「新しいクラスづくりを意識した」と強調する。三省堂の6年用にはハンバーガーショップで注文する場面が掲載され、実際に使われる英会話も意識した。このほか2020年東京五輪・パラリンピックの開催に合わせ、各社とも日本文化の発信を意識した内容を盛り込んだ。

 新指導要領では「聞く・読む・話す(やりとり、発表)・書く」の4技能5領域別に目標を設定している。「英語で何ができるようになるか」という到達目標が示されたのも大きな特色で、教科書会社からは「英語教育史上の転換点。大きな責任を感じた」(学校図書)との声も聞かれた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ