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【老い展】人工知能、IoTと幸せの関係は

「おいおい老い展」(「介護と福祉のこれから」集大成イベント)、「老いと幸福」トークイベントで発言する新老人の会・アイオーシニアジャパンの牧壮氏。右は慶応義塾大の前野隆司大学院教授=23日午後、東京・外神田の「アーツ千代田3331」(酒巻俊介撮影)
「おいおい老い展」(「介護と福祉のこれから」集大成イベント)、「老いと幸福」トークイベントで発言する新老人の会・アイオーシニアジャパンの牧壮氏。右は慶応義塾大の前野隆司大学院教授=23日午後、東京・外神田の「アーツ千代田3331」(酒巻俊介撮影)

 介護と福祉のより魅力的な現場づくりを目指す厚生労働省補助事業「おいおい老い展」(スタジオ・エル主催)は23日、東京都千代田区の「アーツ千代田3331」で開かれ、「老いとファッション」「老いと多様性」など5つのトークセッションが会場を盛り上げた。

《ネットが人をつなぐ》

 週末を迎え、介護に興味がある若者や高齢の夫婦らでにぎわった。

 座談会「老いと幸福」は人工知能とモノのインターネット(IoT)がつくる未来が主題。高齢者を見守るセンサーや介護ロボットの普及が始まったことから、先進技術がつくる未来を学び、幸せな老後に生かす方法を専門家が語った。

 登壇したのは、高齢者の自立を目指す「日野原重明記念 新老人の会」でネット交流を推進する集まりの代表、牧壮(たけし)さん▽機械工学の専門家で、製造大手「キヤノン」勤務、ハーバード大客員教授を経て、イノベーション教育の研究に携わる前野隆司慶応大学大学院教授。

 牧さんは、ネット環境があればどこでも暮らせると感じてマレーシアへ渡航。「2、3年のつもりが、13年間もオフィス、秘書、部下なしで仕事をした」と語り、国境を越えて人と人が結ばれた体験を「世界が広がり、充実したひと時代だった」と振り返った。

《幸せは交流から生まれる》

 帰国後、牧さんが新老人の会で展開中の会員制サイト「フェイスブック」の参加者数は約500人、平均年齢は75歳。一方、「全てのシニアをインターネットで結び、世代、地域を越えた社会を作りたい」と一般社団法人「アイオーシニアーズジャパン」を設立し、シニア向けIT活用セミナーなどを行っている。

 「男の独り暮らしは、半径500メートルほどの近所が主な行動範囲になりがち。会社や学校の同期生たちがどんどん亡くなって飲み会もなくなる。そんなときもネットなら仲間とつながることができる」。幸せは、人と人のつながりから生まれると語り、「つまずいたとき、気軽に聞けるご近所さんや後輩がいると安心」。若い世代に仲間が広がるコツは「退職したら自分をリセットして未来を向こう。シニアは知見を、若い人は情報を提供して支えあおう」と話した。

《幸せは40代から》

 前野さんは「幼い頃から死について考えてきた」と現在に至る歩みを語った。

 幸せに関するさまざまな研究結果から「年齢と幸せの相関関係はU字カーブを描き、40代が底。40代から幸せを感じる度合いが上がっていく」と百寿(100歳)の先進研究を紹介。「孫の笑顔を見ただけで幸せといった感情は、悟りの境地に近い。これを老年的超越という」と解説した。

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