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【フェルメール事典】第2部(9)「デルフト」生涯を過ごした街

フェルメールが洗礼を受けた教会の塔から見えるデルフトの風景(黒沢綾子撮影)
フェルメールが洗礼を受けた教会の塔から見えるデルフトの風景(黒沢綾子撮影)

 オランダの首都アムステルダムから南西へ電車で約1時間のところにある小都市デルフトが、フェルメールが生涯を過ごした街だ。

 中心部のマルクト広場には、フェルメールが洗礼を受けた教会と、結婚を誓った市庁舎が今も残る。そして生家の宿屋「空飛ぶ狐亭」も、結婚後に暮らしたアトリエ兼住居も、理事を務めた芸術家組合も、全てこの広場の周辺にあった。

 フェルメールの現存作の大半は市民の日常を描いた風俗画だが、2点だけ風景画を残している。いずれも今回は展示されていないが、運河越しに市街を望んだ「デルフトの眺望」と、何気ないデルフトの街角を描いた「小路(こみち)」だ。

 デルフトの街は、フェルメールが画家になって間もない1654年に、火薬庫の爆発事故で3分の1ほどが焼け、多くの命が失われた。2つの風景画は、美しい故郷をいとおしんで描かれたのかもしれない。

     ◇

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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