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温暖化で早まるサクラの開花 都心では入学式の記念撮影難しく

東京で桜の開花宣言が発表され、花を咲かせた靖国神社のサクラ=21日午前、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)
東京で桜の開花宣言が発表され、花を咲かせた靖国神社のサクラ=21日午前、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)

 気象庁は21日、東京都心と福岡市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。都心では昨年より4日遅いものの、平年より5日早かった。温暖化の影響で、近年早まる傾向にある開花日。開花から1週間から10日ほどで満開を迎えるため、都心では、4月の入学式の定番だった桜を背にした記念撮影は難しくなりつつある。

 21日午前10時すぎ、大勢の参拝客らが見守る中、靖国神社(東京都千代田区)の標本木で開花の基準となる5輪以上を確認。都心部では20日の最高気温が5月上旬並みの21.5度に達するなど暖かい日が続いており、平年より開花を早めたとみられる。

 都心の開花日は、全国で最も早かった長崎市の20日に次ぐ2番目だった。

 都心の開花日は年を追うごとに早まっている。平年の3月26日は昭和56年~平成22年の30年間の平均値。ただ、平成以降を10年単位でみると、平成元~10年は3月25日、11~20年は同23日、21~30年は同22日となり、着実に3月中旬に近づいている。14年と25年には、同16日の記録も残る。昭和44~53年の平均値は3月30日だった。

 開花の早まりの原因は、温暖化の影響が指摘される。桜の保存や普及を行う公益財団法人「日本花の会」によると、ソメイヨシノは夏頃に芽ができ、休眠状態に入る。その後、十分な寒さを経ることで休眠から覚め、さらに一定期間、暖かい日が続くことで開花に至るという。

 都心を含む首都圏では、冬に適度に寒い日が続くため、温暖な西日本よりも開花が早まる条件にある。加えて、都心の開花前(2~3月)の平均気温が昭和30年代に比べ、1度程度上昇したという気象庁の観測データもある。

 日本花の会の西山正大主任研究員は「桜が休眠から覚めた後の平均気温が高くなっていることが開花を早めているのではないか」とみている。

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