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【酒蔵探訪】笠間・須藤本家 「本当の日本酒」醸す 伝統と革新の融合

「須藤本家」の須藤源右衛門社長=茨城県笠間市小原(丸山将撮影)
「須藤本家」の須藤源右衛門社長=茨城県笠間市小原(丸山将撮影)

 古墳や城跡などの史跡が残る茨城県笠間市小原地区。8世紀ごろ、常陸国茨城郡の役所があったといわれる。そんな歴史の地に根を下ろし、永治元(1141)年にはすでに酒造りを行っていた蔵元が「須藤本家」である。須藤源右衛門(げんうえもん)社長は、伝統的な酒造りと革新的な取り組みの融合による「本当の日本酒」を念頭に、日々探究を続けている。

 昭和48年、須藤本家は加熱による殺菌処理(火入れ)を行わない「生酒」を販売した。当時、常温で日持ちしない生酒はほとんど市場に流通していなかった。先代社長と酒造りを行っていた須藤社長は「蔵人しか知り得ない酒本来のきめ細かな味わいを多くの人に感じてほしい」と、生酒の出荷を思い立つ。

 ところが、先代の社長に猛反対され、杜氏(とうじ)からは「責任を持てない」と突き放されたという。

 「猪突(ちょとつ)猛進という感じだった」と須藤社長。周囲の反対を押し切り、数量を絞っての出荷を決意した。当初は「こんな酒は売れない」などと理解を得られなかったが、県内ほか東京都内でも粘り強く営業活動を続け、ついに都内の酒屋で販売にこぎつける。

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